「命をいただく」ということ
こんにちは。BUTAchanのブログへようこそ。
今回は、ちょっと(いや、かなり)モヤモヤしたことがあったので、ブログに書いて成仏させようと思います。
テーマは「命をいただく」ということ、です。
豚に限らず、私たちが口にして栄養にしているモノは「何かの命」です。
それはお肉であれば動物の命、野菜やパン・米は植物の命です。
色々な考え方があるし、ヴィーガンの考え方も理解できるし、実行されている方はすごいと思います。
でも、肉は美味しいし、ダウンは最強に暖かいので、私は肉を食べてダウンも着ます。
命に感謝、作ってくれた人にも感謝、です。
『養豚』の仕事を長くしていますが、出荷豚を見て「かわいそう」という感情は湧いてこないです。むしろ美味しそうに育ってよかった、です。
ただ、成長不良やケガなどで一番良いところで出荷できなかった豚に対しては「ごめんなさい」という感情ですかね? あなたの命をいただくのに、最高な状態にしてあげられなくてごめんなさい、です。
ある新人さんが言いました。その方はすぐに辞められたのですが。。
「出荷はかわいそう。見てられない。」
「去勢なんてよくできるね!?」←去勢作業をするたびに。。
「そんな物騒なもの持ってよくやるね!」←体調崩した豚に治療しようと注射器を持っていた時に
元気に走り回っている豚を見て「かわいいね~」
『肉』になったものは「おいしいね~」
いや、なに!?
「かわいそうだから私は豚肉は食べません」ならば、まだわかります。
仕方がないです。
でも、豚肉は好きだけれど、「製品」になる過程は見たくないってこと??
思っていても良いし、大半の人はそうだとも思うけれど
それ(養豚)を仕事にしている人に言うこと!?
悲しいですね。ショックですね。
多分、面と向かってそういう風に言われたのが初めてだったからかもしれません。
今まで、農場見学なども含めて出会った人で、そんなことをいう人に出会ったことがなかったですからね。
大体の人が「こういう風に育っているのですね。ありがたいですね」のようなコメントだったので。
「肉」を食べるということは、命をいただくということ。
なので、最高な状態に仕上げて、最高に美味しく食べていただきたい、というのが願いです。
最高な状態に仕上げるために、日々養豚家たちは豚を育てています。
そして、仕上がった豚をと畜する人がいて、カットする人がいて、パック詰めする人がいて、売る人がいて、消費者の手元に届きます。
「いただきます」「ごちそうさま」
日本語の奥深いところはここですね。
まぁ、色々な人がいるから。。。
こんなこと言われたことがある~、といつか笑い話にできれば良いのかな?
ここまで読んでくださってありがとうございます。
また機会があればよろしくお願いします!
(続)