養豚場とカレンダー
こんにちは。BUTAchanのブログへようこそ。
誰もが日々目にしているカレンダー。養豚場でもフル活用中です。
今日のテーマは「養豚場とカレンダー」です。
カレンダーは、生後〇日で行う鉄剤注射・去勢・ワクチン接種の予定を組んだり、発情周期や分娩予定日を確認したり、体調を崩した豚に治療する薬剤の出荷停止期間を調べたりします。
1ヶ月って、30日の時もあれば31日もあるし、28日かと思えば4年に一度29日になるので、暗算して考えると少し頭の体操になりますね。
例えば、10/12 生まれの豚のワクチン接種を21日齢で行いたい時。10月は31日までだから 10/31 で19日齢。プラス2日で21日齢だからワクチン接種は 11/2 に行う、のような感じで私はいつも考えています。
ただ、妊娠期間は3月3週3日で、さすがに暗算ができないため、種付け日から計算した分娩予定日をカレンダーに書き込んでいきます。
カレンダーとにらめっこする仕事があるのですが、それを書いていきたいと思います。
妊娠中の母豚は、妊娠豚舎で生活していて、予定日が近づくと分娩豚舎に移動します。
推奨は、予定日の1週間前に分娩豚舎へ移動することなのですが、けっこう住宅事情が厳しく常にフル稼働しているため、「小屋空け」のスケジュールを組むのに難儀します。スケジュールを組むために考えることは大きくわけて3つです。
・予定日の1週間前までに移動する ⇒ 分娩予定腹数を確認(=必要な小屋数)
・次回離乳する腹の授乳日数・頭数・成長具合を確認
・分娩予定3週間分くらいのスケジュール確認 ⇒ 次回離乳腹数が決定!
小屋空けは、「離乳で出せるか」と「分娩予定を入れられるか」だけです。
具体的にどう組んでいるのか?
上のカレンダーで、(数字)腹と書いてあるのは実際に分娩した腹数で、〇の中の数字は分娩予定数です。
10月10日時点で、10/9 までの終了した分娩が書いてあり、10/12~は分娩予定日が書いてあります。
離乳を毎週(木)に行います。
直近で、10/7 に離乳をして、空いた小屋に 10/12-15 予定の6頭を分娩舎に移動しました。(実際は 10/7 離乳→小屋掃除・水洗・消毒 10/8 に母豚移動)
いや、すでに予定日1週間前切っているけれど。。。
最悪、予定日の前日に入っていれば最悪OKとしてしまっています。中には予定日前日に産むのもいるため、母豚の状態を確認してからですが。掃除・水洗・消毒して乾燥できないまま豚を移動してしまうこともたまにあります。本当はダメだけれど、分娩舎以外で産んだら仔豚がかわいそうなので、仕方がありません。
それで、10/7 に離乳をした腹は、9/7-11日生まれの腹で、授乳日数は26~30日となります。授乳日数についても色々書きたいことはあるのですが、長くなるのでまた今度。最低限、26日は授乳させておきたいです。
再び予定日のスケジュール確認です。次週(10/20-22)は6腹予定、その次(10/28-29)も6腹予定。。。!? 11/7-13の週、10腹予定じゃん!!
次週10/14の離乳は9/16-18生まれの6腹(26-28日授乳)、その次10/21は9/23-25生まれの6腹(26-28日授乳)。
分娩予定が毎週同じ数だと離乳も組みやすいです。けれど、生き物相手のため、常に定量供給は難しいです。
種付けした母豚が100%分娩するのはないです。(週など短期間で見ればあるけれど)
農場の状態や季節などによっても異なり、良い時は95%、悪い時は60%なんてこともあります。
で、10腹予定週はどう乗り切るか?
この場合、通常だと。。10/28 離乳で 9/30-10/2 生まれ6腹(26-28日授乳)、11/4 離乳で 10/5-9 生まれの6腹(26-30日授乳)←この時点で11/7 予定までしか入りません。
離乳腹数を来週 10/14 から7腹にして(授乳日数は21日の腹が出てくる)。
そうすれば 11/4 離乳で 11/11 予定まで入ります。
なので、11/11 離乳は前日 11/10 に行って。。。のように乗り切るかと思います。
しかも、お気づきでしょうか?
11/4 離乳予定は、10/5-9 生まれって生まれたばっかりじゃん!その後はまだ予定が立てられません。。。
こんな感じです。(実際は、さらに仔豚の頭数調整もあります。)
ここまで読み進めてくれた方、本当にありがとうございます。
このぐちゃぐちゃする感じを伝えたかったのですが、読みづらくてごめんなさい。
懲りずにまた読んでください!
(続)