真夏のシンドイ上位3位


こんにちは。お久しぶりのBUTAchanのブログです。

前回更新したのが、2月、ということで半年ぶりです(笑)

 

お盆も過ぎて、秋が近づいてきました。

養豚場でも、一年でいちばんシンドイ季節に終わりが見えてきました!!

豚飼いの名言集② 『夏を制する者は養豚を制す』 - BUTAchanのブログ

でも書いたのですが、もう一言で言うならば、夏=地獄です!

今回は、何がどのようにシンドイのかを書いていこうと思います。

 

【シンドイ第1位 出荷】

勤務中は常にシンドイ真夏ですが、体力的もメンタルも削られる作業が「出荷」です。

たくさん食べるイメージのある豚ですが、さすがに気温が30℃を超えると、暑くて餌を食べる量が減ります。

と、いうか、日中はほぼ食べません。

夜も25℃を下回ればモリモリ食べますが、熱帯夜では食欲があまり湧かないようです。

そうすると、何が起こるか? 「体重が増えない(増体が悪い)」のです。

つまり、普段ならば出荷対象の豚の群も、出荷適正体重になるまで時間がかかるのです。しかも、みんながみんな大きくなっていないため、出荷体重も夏は総じて小さくなります。

1頭ずつ体重測定しながらの出荷作業。暑いので、豚を追うヒトもシンドイですが、さらに「この豚はまだ出せない」「もったいないけど、他にいないから出しちゃう」的な感じで、なんだか消化不良のような感覚で、メンタル的にキツイです。

そして、毎週ある程度まとまった数を出さないと空かない豚小屋。空かないと豚の移動ができずに、回りまわって分娩予定のお母さん豚が分娩舎に入れなくなってしまうため、毎週の小屋空けは必須!

なので、あちこちの小屋を見て回り、大きくなった数頭を出荷して、ちょっと小さいのも半ば無理やり出荷して、どうにかこうにか小屋空けをするのです。これもメンタルやられるんです(泣)

大体、8月から9月中頃まではこんな感じです。お盆過ぎて、夜が涼しくなってきて、豚が餌を食い込み始めて2週間くらいたつと、一気に豚が大きくなって大フィーバーがやってきます!

暑い中の作業でも、出荷体重110~120kgがごろごろいると、テンション上がる↗し、あまり苦になりません。今年ももう少しだなぁ~。

 

【シンドイ第2位 発情が来ない】

以前も書いたように、分娩・哺乳して離乳すると5日後に大体発情がきます。そこで次の種付けを行うのですが、夏は暑さでお母さん豚も体力消耗しています。うまく発情がこない豚が増えます。基本は離乳して5日後だけれど、7日後・14日後とか1ヶ月後とかにやっと発情がくるお母さん豚もいて、その間、種付け担当者は毎日確認しなければならないのです。そう、発情がこない=仕事が増えるのです。

さらに、うまく発情がきて、種付けができても、妊娠していない豚も夏場は増えるため、夏の種付けはいつもよりも種付けの目標頭数を多めに設定するため、発情がこない=ノルマが達成できない、にもつながり、こちらも体力的にもメンタルもシンドイです。

 

【シンドイ第3位 母豚も食欲落ちる】

農場内で一番大変な「分娩・哺乳」をしているお母さん豚。しかも夏!

分娩舎のお母さん豚たちの食欲を落としてしまうと、乳の出る量にも影響が出るし(⇒当然乳が十分出ないと仔豚も育ちが悪くなります)、離乳後の発情回帰にも影響が出てしまいます。

なるべく、涼しい時間帯に餌をやり、水や氷や風を駆使して、時には解熱剤も使いながら、お母さん豚の食欲キープに努めます。

餌くれして、餌を残している豚・立ち上がらない豚には個別対応します(=仕事が増える)。

今年は、ほぼほぼみんな食べてくれたなぁ!よく餌を食べていると気分よく仕事を進められます。逆に、残している豚ばかりだと、メンタルがシンドくなります。

 

いかがでしたか?

書いていくと、夏は外にいるだけでもキツいのに、さらに仕事も増えるので体力面とメンタル面でシンドイのですね。

でも、夏も良いことありますよ?(今更。。)

冬はキツイ豚小屋の水洗作業、夏は天国(言い過ぎ)だし、

汗いっぱいかくから気持ちいいし。

個人的に、ただただ夏は好きですね。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

また、もし更新したら、ぜひぜひ読んでいってください☆