学校でのお勉強①

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こんにちは。BUTAchanのブログへようこそ。

畜産系の大学を卒業してもう20年くらい経ちました。。。(えっっっ!?)

今回は、大学で習った講義は実際の現場でも役立つよ~、ということで「学校でのお勉強①」がテーマです。

あの頃はよくわからないし、退屈だったあの講義その講義も、今聞いたらスーッと耳に入ってくるんだろうなぁ。むしろ、今もう一度聞きたいです。

あくまでも自分の主観ですし、記憶もうろ覚えです。もし、万が一学生さんがこのブログを読んでくださったら少しだけモチベーションが上がるかも!?。

ただ、現場で働く人たちは、畜産系を学んだ人ばかりではありませんし、むしろそういう人たちの方が日々真摯に知識を入れている気もします。何が言いたいかって、ただ今の自分には少なからず大学の勉強が役に立っているよ~と言いたいだけです。

 

【動物生理学】

動物の体のしくみを習ったはず。筋肉・神経の名前(どれだけ多いんだろう!?)や、動物によって内臓のしくみも違うので(誰もが知っているけれど牛は胃袋が4コあるとか)、そのようなことを学びました。

知っておきたい(知っておくべき?)基礎知識ですね。人間にも当てはまりますしね。

 

微生物学】 ※①

ウィルス・細菌・寄生虫などについて学びました。〇〇属やら好気性嫌気性とか、どんな病気を引き起こすかとかですね。テストは長い横文字だらけで覚えるのが大変だったと記憶しています。「コロナウィルス」もここで習ったはずです。

現場で関連することは、豚の病気についてです。が、まだ序盤です。

 

【家畜伝染病学】 ※②

動物の疾病について学びました。例えばCSF(豚熱:当時は豚コレラ)はCSFウィルスが引き起こし、強い伝染力・高い致死率があり、死亡や元気消失、食欲不振などの症状があり、法定伝染病である、のような感じです。頭に「豚」とか「牛」とかついているのは覚えやすいですよ。偶蹄類だけの疾病だとか、もういっぱいあり過ぎるし。テストは選択問題で「法定伝染病ではないのはどれか?」とかなかなか暗記力が試されました。

現場では、もちろん豚の病気に関してで、一つ前の『微生物学』からつながります。

 

【動物薬理学】 ※③

薬剤についてですね。抗生物質であるペニシリン系の薬剤が何に効果があるとか、消毒で用いるエタノールが何に効果がある、等どの薬剤が(微生物的に)何系に効果があるのかないのかを学びました。

現場では、例えば検査で病気が発見されて(※②)、その病気はこの微生物によって引き起こされて(※①)、これに有効な治療薬はそれで、予防のための消毒剤はあれだ(※③) のような感じです。

実際には、管理獣医師がいたりするので、大きな病気の場合は獣医さん判断になります。日々の管理で「この咳はあの病気だからその薬を注射しましょう」みたいなことは割と日常です。

 

【動物解剖学】

解剖学実習では、ヤギの解剖をしました。

現場では、獣医ではないですが我々従業員が死亡豚の解剖をすることがあります。「健康な状態」を知らないと「異常な状態」がわかりません。解剖してもわからない時もたくさんありますが、肺・心臓・肝臓・大腸あたりはよく観察します。そして、記録のために写真を撮るため画像フォルダーには臓器の写真もちらほら。。(笑)

死亡豚の状態から死亡原因を推測して、例えば「この病気は肺がこんな感じになる」というのを知った上で解剖して照らし合わせることをたまに行います。

 

【動物衛生学】

これは、いわゆる「シモの処理」の講義でした。糞を堆肥化する方法や、汚水を浄化する方法などを学びました。

現場でこの分野はとても重要です。生き物を飼っている以上必ず出てきます。この教科書は、現場に入ってだいぶ経ってから読み返しました。人間の下水処理も基本は同じですね。

 

【動物統計学

これは当時は本当によくわかりませんでした。。簡単にいうと、例えばある実験を行って、それを検証する時に用いる様々な計算方法を学ぶ、ということですかね。「関数電卓」なるものを購入しました。卒業論文を書く時にもう一度教科書を読み返しましたね。

現場では、直接使うことはありませんが、例えばCSFワクチンを接種して、その後採血して抗体検査を行い、何%が抗体価が上がっているのでOKです、のようなやりとりを家畜保健所と行います。

 

【動物資源経済学】

ごめんなさい。正直あまり記憶はないけれど講義名は覚えている。。。

字面からすると、動物資源(肉とか加工品・皮とか)の輸出入に関することや、国内生産の講義だったかな?

輸入豚肉は、日本の養豚業界にも関わることだし、日本の家畜たちの餌となるトウモロコシなどはほぼ輸入に頼っているので、ここの分野も知っておくべき知識です。

 

 

長くなりそうなので、2回に分けることにしました。

どんどん情報は更新されていくけれど、年齢とともに一度頭に入ったことはなかなか抜けづらくなっていきますね。頭の中も更新しなければ!!と思う今日この頃です。

ちなみに、冒頭の画像のペンは、豚のAI(人工授精)カテーテル型ボールペンです。昔頂いたものですが、こういうレアグッズ好きです。

また機会があればよろしくお願いします。

                (続)